アメリカのサウスキャロライナからお越しのアメリカ人ご夫妻を丸一日奈良をガイドさせていただきました。
直接私にガイドの依頼メールを送って下さいました。そして私の事を知ったのは「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」だとおっしゃるのです。えっ?となる私。
よくよく聞いてみると、11月に京都&大阪をご案内したアメリカ人女性Sさんから教えてもらったとのこと。
私の世界が広がると世界は狭くなっていった
このサイト名は「英語が話せると世界が広がる」です。1年ほど前に参加した英語イベントをきっかけに、最近私の世界がどんどんひろがっていったのを実感していました。
そして今回のご縁で沖縄に住むアメリカ人女性Sさんとノースキャロライナ州のご夫妻と奈良に住む私とがあっと言う間につながりました。
私の世界が広がるとともに、世界がとても身近になり、世界地図にある外国がすぐ近くにあるような感覚をも感じるようにもなりました。
▼Sさんと知り合った日のレポートはコチラ(京都5時間ガイドと大阪半日ガイド)
アメリカ人女性と京都&大阪 英語ボランティアガイドレポート
Sさんと知り合ったのは、ジョー岡田さんのクール京都ウオーキングツアーに勉強のために参加した時。そしてSさんはトリップアドバイザー(TripAdvisor)レビュー内容に、ジョーさんツアーのレビューとともに私のことを一緒に書いて下さっていたのです。
An added plus were the Japanese participants. We made good friends with a guide from Nara who treated us to lunch in Osaka the following day.
Sさんのトリップアドバイザーへのレビューの一部を抜粋~2014年12月5日投稿分~
Sさんに私のメルアドを聞いて直接私にリクエストがきたという訳です。世界がつながったと思った瞬間でした。
近鉄奈良駅待ち合わせをして浮見堂へ
京都のホテルから奈良へこられるという事で午前9時の待ち合わせ。5分前に行くと既に待っておられました。実は遅れてはいけないと余裕を持って出発したら何と1時間も前に到着してしまったとのこと。
がんがん歩く気満々のお二人を猿沢池から浮見堂へご案内。ここはとても美しい場所なんですが、観光シーズンでも人はまばらという場所です。穴場ですね。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は憂いのある雰囲気と、いつ行っても心が落ち着く場所です。
六角形のお堂が鷺池(さぎいけ)に浮かび、その姿が水面に映る様子は美しいのひとことです。椅子に腰掛けて本を読むご近所さんも時折おられます。
最近は、浮見堂のあまりの美しさにフォトウエディングの撮影場所としてもよく使われています。土曜日曜にはウエディングドレスや着物姿の花嫁さん、花婿をおみかけすることもしばしばです。
鹿との触れ合いを楽しみながら東大寺へ
大仏様は大仏殿という世界で一番大きな木造建築の建物内におられます。エントランスの手前は、写真撮影のグッドポジションです。
東大寺の大仏様
大仏様は高さが約15m。お寺の内部は写真撮影が禁止されているところが多いのですが、ここでは許可されています(三脚は禁止です)
大仏蓮弁・蓮華蔵世界図の原寸模型です。大仏様が座られている蓮台の周りの蓮弁に同じ図柄の絵が毛彫で描かれています。
コレ、説明するのがとても難しく「英語で書いてあるのでココ読んで下さいね~」でごまかしました。ちゃんと言えるようになりたいですね。
大仏様の手と同じ大きさのレプリカ
掌の大きさは2.56m。中指の長さは1.08mです。その他の大きさを聞かれたので、次回からは大仏様のそれぞれのパートの大きさを書いたものを持参し、説明するようにしました。
東大寺二月堂裏参道
東大寺を訪れても大仏様だけを見て帰る方が多いように思います。ぜひお水取りで有名な二月堂へ足をのばしてほしいところです。この東大寺二月堂裏参道は、土塀に囲まれ、とても雰囲気のある場所です。
手向山八幡宮
東大寺の境内にある手向山八幡宮です。ここで鳥居、狛犬の説明をします。これは何度も説明しているので得意分野です。
狛犬は一匹は口をあけていて、もう片方は口を閉じているのを皆さんはご存知ですか?
手向山八幡宮の神使は鳩。神社やお寺では木でできた絵馬が多いですが、ここでは2羽の鳩とハートが書かれた紙の絵馬です。
手向山八幡宮の神使は鳩ということを説明するときに「ピジョン(pigeon)」という単語を使いました。すると、「そんなはずはない。pigeonは不吉なイメージがある」とおっしゃるんです。鳩イコールpigeon(ピジョン)と思い込んでいた私が間違い???
「ほうら、ご覧なさい。pigeon(ピジョン)じゃなくてdoveって書いてあるでしょ?」と言われてしまいました。
ハトは平和の象徴である The dove is the emblem of peace.という例文のように、dove は平和のシンボルとしてのハトの意味だと学びました。神聖なイメージがあるそうです。
奈良県のマスコットキャラクターのせんとくん
東大寺のあとは、若草山山麓を歩き春日大社へ。多くの観光客が見逃してしまう小さな神社等をめぐりながら、奥村記念館へ。
このご夫妻にはdoveという言葉をはじめ、たくさんの英語表現を教えてもらいました。私も勉強させてもらい、お二人にも奈良を楽しんでいただけた楽しい一日でした。何とこの日は9時間も歩きましたよ!